京都大学 ウイルス・再生医科学研究所

Human Sox4 facilitates the development of CXCL13-producing helper T cells in inflammatory environments

吉富 啓之1,2,3, 小林 志緒4, 宮川(林野)文5, 岡畠 章憲3, 土井 浩平3, 西谷 江平6, 村田 浩一6, 伊藤 宣3, 鶴山 竜昭7, 羽賀 博典5, 松田 秀一3, 戸口田 淳也1,2,3

(1京都大学ウイルス・再生医科学研究所 組織再生応用分野 、2 京都大学iPS細胞研究所 増殖分化機構研究部門、3 京都大学大学院医学研究科 整形外科、4 Joslin Diabetes Center, Boston, MA, USA、 5 京都大学大学院医学研究科 病理診断科、  6京都大学大学院医学研究科 リウマチセンター 、7京都大学大学院医学研究科 創薬医学講座)

“Human Sox4 facilitates the development of CXCL13-producing helper T cells in inflammatory environments”

Nature Communications (2018), DOI: 10.1038/s41467-018-06187-0

 

概要

関節リウマチ等の炎症性疾患においてPD-1hiCXCR5CD4+ T (Tph) 細胞はCXCL13産生により異所性リンパ濾胞(ELS)形成に関与するが、CXCL13産生を制御する転写因子は不明であった。本研究では、CXCL13を産生するTph細胞を誘導し網羅的遺伝子解析を行うことで、Sox4がヒトCD4+ T細胞によるCXCL13産生に重要な転写因子であることを示した。また、Sox4は関節リウマチの炎症関節中のCD4+ T細胞にて増加し、関節滑膜中のELS形成と相関していた。このように、Sox4は炎症環境下でヒトCD4+ T細胞によるCXCL13産生を介して炎症局所へELSを形成することで、炎症局所での免疫反応の活性化に関与する。

図: 研究成果の概要