京都大学 ウイルス・再生医科学研究所

ウイルス研究の潮流シリーズセミナー:EBV関連リンパ腫におけるEBV感染腫瘍由来エクソソームの役割

日時: 2017年7月12日(水) 16:00~17:30
場所: 京都大学ウイルス再生研2号館 (旧ウイルス研究所本館) 1階セミナー室
演者: 幸谷 愛 教授 (東海大学総合医学研究所医学部 内科学系血液腫瘍内科造血腫瘍分野)
演題: EBV関連リンパ腫におけるEBV感染腫瘍由来エクソソームの役割

講演要旨

EBV関連リンパ腫は、欧米に少なく東アジアに頻度の高い疾患群である。一部自然寛解が認められる症例がある一方、化学療法抵抗性の難治症例が多く、東アジア発の新たな治療戦略が求められている。
我々は、EBV感染リンパ腫細胞由来脂質二重膜小胞、エクソソームを、マクロファージが選択的に取り込むこみ、腫瘍関連マクロファージ様に変化すること、マウス生体内で腫瘍由来エクソソームとそれに内包されるEBVがコードする小分子RNAが腫瘍形成に必須であることを示した。
EBVはそのゲノムにコードする小分子RNAを、エクソソームを用いてトランスにマクロファージに対して機能させ、制御するユニークなシステムを有することが明らかとなり、ウィルス発癌の新たな機序が示唆された。

主催 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
世話人 ウイルス感染研究部門感染防御分野 竹内 理 (TEL:751-4024)