京都大学 ウイルス・再生医科学研究所

ウイルス研究の潮流シリーズセミナー:RNAウイルスの細胞侵入機構と宿主による液性免疫応答

日時: 2017年7月19日(水)16:00 〜 17:30
場所: 京都大学ウイルス再生研2号館 (旧ウイルス研本館) 1階セミナー室
演者: 橋口 隆生 准教授 (九州大学医学部)
演題: RNAウイルスの細胞侵入機構と宿主による液性免疫応答

講演要旨

エンベロープウイルスが細胞に侵入する際に必須のウイルス糖蛋白質は、受容体との相互作用を介して宿主域の決定という点で極めて重要な役割をはたす。一方、同じウイルス糖蛋白質が我々ヒトの免疫システムの一つである抗体による中和の主要な標的となるため、ワクチン開発の際に最も重要な抗原の一つとなる。
 我々は、ウイルス学的手法と構造生物学的手法を組み合わせ、RNAウイルスによる細胞侵入機構の全容解明とウイルス糖蛋白質の立体構造情報を活用した効果的なワクチン抗原や細胞侵入阻害剤の開発も目指して研究を進めている。
 本セミナーでは、麻疹(はしか)を起こす麻疹ウイルス、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)を起こすムンプスウイルス、出血熱を起こすエボラ・マールブルグウイルス感染症を中心に、細胞侵入機構と抗体による中和機構を概説する。

主催 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
世話人 微細構造ウイルス学 野田 岳志 (TEL: 075-751-4020)