京都大学 ウイルス・再生医科学研究所

ウイルス研究の潮流シリーズセミナー: 2 型自然リンパ球の活性化によって起きる様々な疾患

日時: 2018年6月27日(水) 16:00~17:30
場所: 京都大学 ウイルス再生研2 号館 (旧ウイルス研本館) 1階セミナー室  
演者: 茂呂 和世 先生
理化学研究所 統合生命医科学研究センター チームリーダー
横浜市立大学大学院生命医科学研究科 客員教授
演題: 2 型自然リンパ球の活性化によって起きる様々な疾患

講演要旨:

抗原特異的な受容体を発現し獲得免疫で働くT 細胞、B 細胞に対し、抗原受容体を持たず自然免疫で
働くリンパ球をInnate lymphoid cells (ILC)と呼ぶことが定着してきた。3 つのサブセットに分類さ
れるILC の中でもILC2 は、寄生虫感染やアレルギー性疾患で発現するIL-25 やIL-33 によって活性
化し、IL-5 やIL-13 などの2 型サイトカインを産生することで寄生虫感染に対して急速な防御反応を
示し、一方でアレルギー症状を悪化させる原因細胞となることが明らかになっている。ILC2 は当初周
囲環境のサイトカインによって活性化すると考えられてきたが、近年ILC2 がサイトカインだけでな
く脂質や神経ペプチドによっても活性化することが明らかになったことから、ストレスや薬剤など抗
原を介さないアレルギー性疾患や多様な2 型免疫疾患においてILC2 の病態形成への関わりが注目さ
れている。本講演では、ILC2 関する基礎的な話から、疾患への関わり、最新の知見までわかりやすく
紹介する。

(言語 日本語)

 

 

 

主 催 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
連絡先 感染防御分野   竹内 理(TEL:075-751-4024)