骨代謝治療効果のin silico分析統合基盤による薬剤新規効果の探究
東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚・運動機能医学講座整形外科学
田中 栄
近年,多くの骨粗鬆症治療薬が開発されているが,病態に応じて最大効果を得る治療戦略は確立されていない.本研究では,骨代謝数理モデルおよび薬剤投与シミュレーションにより抽出した薬剤の新規効果について,骨梁レベルの分析実験と海綿骨レベルの統合解析をin silicoで行い,メカニズムを数理的に検証する.さらに動物を用いた妥当性検証の予備検討を行う.将来的には,病態に応じた新たな治療戦略の創発を目指す.