RNAウイルスのゲノム塩基数が複製におよぼす影響の解明

鹿児島大学共同獣医学部・
越境性動物疾病制御研究センター

松本 祐介

マイナス鎖RNAウイルス(モノネガウイルス)は多様な疾病の原因となる病原体グループであり大きくパラミクソ・フィロ・ボルナ・ニューモ・ラブドウイルス科に分けられる。これらのウイルスのゲノム複製機構には共通点が多い一方で、ウイルス特異的な複製の法則が存在する。パラミクソウイルスはゲノム塩基数が6の倍数でなければ複製されない。このような複製に塩基の倍数性を必要とする法則は他のウイルスにも存在するのだろうか?