B型肝炎ウイルス-宿主相互作用とその制御に関するクライオ電子顕微鏡構造研究

京都大学大学院医学研究科

野村 紀通

全世界でB型肝炎ウイルス (HBV) キャリアは約2.9億人、HBV感染を原因とした肝硬変・肝がんの発症による死亡数は年間90万人と推定されている。HBVの病原体としての発見は半世紀以上前に遡るが、感染の分子機構の理解は未だ十分ではない。本研究では、感染成立に必須であるHBVとヒト受容体の相互作用をクライオ電子顕微鏡により解像する。HBVと受容体の相互作用を阻害しうる化合物の作用機序も解析する。