副作用のない薬剤開発を目指した疼痛・掻痒関連GPCR複合体のクライオ電子顕微鏡単粒子解析

関西医科大学医学部医化学講座
寿野 良二
創薬ターゲットとして知られているGタンパク質共役受容体は、細胞外からシグナル伝達物質を受容し、様々なシグナル伝達因子を活性化してシグナルを伝達する。本研究では疼痛、掻痒に関わるδ、κオピオイド受容体(それぞれDOR,KOR)の様々な反応状態での構造をクライオ電子顕微鏡単粒子解析によって決定し、シグナル伝達機構の全貌を解明する。さらにリガンド結合様式の構造情報を薬剤開発に貢献することを目的とする。
