転移リンパ節に対する免疫チェックポイント阻害剤のリンパ節内投与法の開発と免疫関連有害事象の解明

東北⼤学 ⼤学院 医工学研究科
腫瘍医工学分野

小玉 哲也

リンパ行性薬物送達法 (lymphatic drug delivery system: LDDS)は, リンパ節内に薬剤を直接投与する方法である. 本研究では, LDDSによる転移リンパ節内への免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の投与により, バイオアベイラビリティを高め, 抗腫瘍効果の増強と免疫関連有害事象(immune-related adverse events: irAEs)の発症に関わる腫瘍免疫応答の解明を目的にする. リンパ節への直接介入という新たながん免疫治療法を提案し, かつリンパ節を起点とした効果的な免疫機能の制御という新たな学問分野の開拓に挑戦する.