母子間における時間秩序統合原理の解明

京都府立医科大学大学院医学研究科

八木田 和弘

概日時計は生命に必須の生理機能であるが、発生初期や多能性幹細胞では概日時計振動は検出できない。さらに、マウスの発生過程では母子間の情報伝達・応答性がダイナミックに変化している可能性が見出された。網羅的遺伝子発現解析の結果、母子同調成立と相関して急激な発現変化を示す遺伝子を見出している。そこで、本共同研究ではノックアウトマウスを作製し、概日リズムの母子同調成立における役割を明らかにすることを目指す。