リンパ行性薬物送達法を用いた転移リンパ節に対する新たな免疫原性化学療法の開発

東北大学医工学研究科

小玉 哲也

申請者らは膠原病自然発症リコンビナント近交系MXH10/Mo/lprマウスを用いて, リンパ節に直接薬剤を投与するリンパ行性薬物送達法 (LDDS) を開発してきた.本研究では免疫原性細胞死を強く誘導するドキソルビシンと免疫チェックポイント阻害剤のひとつである抗CTLA-4抗体を併用し, 転移リンパに対するLDDSの新たな免疫原性化学療法の開発を目的にする. 本研究を通じてリンパ節を起点とした免疫機能の制御という新たな学問分野の開拓を目指す.