ELASTomicsを用いた細胞膜脂質非対称性変化と遺伝子発現制御の解明

京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点

鈴木 淳

細胞はエネルギーを用いて細胞膜脂質の非対称的な分布を維持している。その脂質分布は環境応答的なスクランブラーゼの活性化により変化し、膜張力に影響を及ぼすことが分かってきた。本研究では、鈴木グループが同定してきた種々のスクランブラーゼを対象に、新宅グループのELASTomics技術により膜張力・遺伝子発現を解析することで、膜ダイナミクスによる新たな遺伝子発現制御機構を明らかにする。