造血幹細胞ニッチの変容と再生の分子機構の解明

大阪大学 大学院生命機能研究科

長澤 丘司

骨髄特異的な間葉系幹細胞であるCAR細胞(ケモカインCXCL12を高発現する細網細胞)は、造血幹細胞や造血の維持に必須の特別な微小環境(ニッチ)を構成する。近年、白血病や炎症においてCAR細胞が変容することが病態に関与する可能性が報告されている。本研究では骨髄増殖性疾患モデルでのCAR細胞の変容と再生を解析し、炎症性サイトカインやCAR細胞が発現する転写因子の役割とその作用機構を明らかにしたい。