配向制御型3次元細胞培養システムを利用した筋・腱複合組織の作製と筋―腱接合部形成機構の解明

広島大学統合生命科学研究科

高橋 治子

運動器を構成する骨格筋と腱は、筋―腱接合部(myotendinous junction : MTJ)で強固に連結しているが、発生段階におけるMTJ形成過程の直接的観察は非常に困難であるため、未だその詳細な形成機構については解析が進んでいない。本研究では、生体外で3次元の筋・腱組織を作製し、細胞配向を制御可能な培養システム内で複合組織化させることで、筋と腱の接合過程を解析し、MTJ形成機構を明らかにする。