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Research Center for Infectious DiseasesLAB. OF Virus-Host Coevolution

ウイルス共進化分野

准教授 宮沢 孝幸 准教授 Associate Professor

宮沢 孝幸 
Takayuki Miyazawa

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MESSAGE FROM THE LAB

ウイルスは病気を起こす厄介者として認識されています。しかし、果たしてそれだけなのでしょうか?レトロウイルスは、後天性免疫不全症(エイズ)や白血病を起こします。しかし、私たちのゲノムの中にはレトロウイルス由来の配列がたくさん存在します。そしてそれらは、哺乳類の進化に大きく関わっています。本研究分野では、動物から人に感染する人獣共通ウイルス感染症や新興ウイルス感染症のみならず、生物の進化に関係するウイルスや、がんをやっつけるウイルスの研究をしています。

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准教授
宮沢 孝幸
Takayuki Miyazawa
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RESEARCH

ウイルスと宿主の共進化の過程を明らかにする

ウイルスは宿主に病気を起こすだけではなく、宿主の進化や恒常性の維持にも関与している。宿主は病原性ウイルスに対抗するために様々な自然免疫機構を獲得し、発達させてきた。さらに、哺乳類のゲノムの中には、太古の昔のレトロウイルス感染の痕跡である内在性レトロウイルス(ERV)が約10%も存在しており、新たなレトロウイルス感染症の発生源になっている一方で、ERV由来のタンパク質は哺乳類の胎盤形成に必須なのもとなっている。当研究室では、ウイルスと宿主の相互関係を明らかにすることで、新興ウイルス感染症が発生する仕組みと、哺乳類がウイルスと共進化してきた過程を明らかにする。