2024年10月1日 【ウイルス学の潮流セミナー2024】Unlock the New Cell-Biology with FIB-SEM |
日時: | 2024 年10 月1 日(火) 10:00~11:00 |
---|---|
場所: | 医生研3号館3階セミナー室 |
演者: | 前田 晋太朗 博士 Thermo Fisher Scientific, Business Development |
演題: | Unlock the New Cell-Biology with FIB-SEM |
講演要旨
クライオ電子顕微鏡および収束イオンビーム(FIB-SEM)を用いた生体組織加工技術の発展は顕著であり、
その中でも細胞内小器官から生体組織に至る大規模試料の超微細構造を可視化する技術であるボリューム
電子顕微鏡法 (ボリュームEM)は、Nature 誌の「Technologies to Watch in 2023」の一つとして特筆され
ているアプリケーションです。機能を正確に理解するという点で、構造情報はタンパク質分子のみならず
細胞、生体組織に於いても必須不可欠であり、弊社のボリュームEM はマイクロメートルからミリメートル
の試料をナノメートルレベルの分解能、さらには極低温条件下で行える特徴があります。さらに、ユーザ
ビリティに優れたソフトウェアによって幅広いレベルのユーザーによるオペレーションを可能とします。
これにより、細胞を含めオルガネラが疾患や薬物に対してどのように反応するかを迅速に観察することが
できます。加えて、ボリュームEM にクライオ電子顕微鏡(クライオEM)またはクライオ電子トモグラフ
ィー(クライオET)を組み合わせることで、細胞微細構造での分子相互作用の直接観察が原子レベルで可
能となります。
本セミナーでは、上述したボリュームEM 法を、実例を踏まえてご紹介させて頂きます。
主催:JSPS 研究拠点形成事業Core-to-Core Program
「ウイルスの二面性の理解・活用のための国際研究拠点形成」
共同利用・共同拠点「ウイルス・幹細胞システム医生物学共同研究拠点」
世話人:京都大学医生物学研究所 微細構造ウイルス学分野
野田 岳志