2018年10月12日 第1292回 CRISPR/Cas9による遺伝子改変マウス作製法の最適化 |
日時: | 2018年10月12日 16:00~17:15 |
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場所: | 京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 3号館(旧再生医科学研究所 東館)5階ルーフテラス |
演者: | 清成 寛 博士 ( 理化学研究所生命機能科学研究センター 生体モデル開発ユニット ユニットリーダー) |
演題: | CRISPR/Cas9による遺伝子改変マウス作製法の最適化 |
講演要旨
CRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術により、マウス受精卵そのものの遺伝子改変が可能となり、従来のES細胞を用いたジーンターゲティング法に比べ、安価で、かつ、短期間で遺伝子改変マウスを作製することが可能となった。我々は本技術を導入して以来、凍結受精卵を用いた遺伝子改変マウス(ノックアウト(KO)マウス、conditional KOマウス、ノックイン(KI)マウスなど)作製法の最適化を行ってきた。
KOマウスやssODNを用いたloxP配列の挿入によるconditional KOマウスの作製については、簡便かつ効率的な方法として知られるエレクトロポレーション法(Hashimoto 2016)を用いて作製を進めてきており、その効果的な作製方法について報告する。
一方で、KIマウスの作製効率については、KOマウスと比較すると依然として低く、その効率を高めるための多くのアプローチが報告されてきた。我々はこれまでに報告された3つの方法(1)Homologous recombination-based method、(2) Microhomology-mediated end joining-based method (Sakuma 2015)、(3) homology-mediated end joining-based method (Yao 2017)について、ROSA26遺伝子座へのGFPカセットのKI効率を比較、検討することにより、KIマウス作製法の最適化を行い、高い効率でKIマウスを作製することに成功している。
本発表ではCRISPR/Cas9システムを用いた最適な遺伝子改変マウス作製方法について、我々の検証結果と共に紹介する。
(言語:日本語 / Language:Japanese)
主 催 | 京都大学ウイルス・再生医科学研究所 |
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連絡先 | 附属感染症モデル研究センター(TEL:075-751-4793) |