日時：	2024 年3 月15 日（金） 13：30～14：30
場所：	医生物学研究所　3号館3階セミナー室（312室）
演者：	Dr. Yoko Fujita-Fujiharu Postdoc, Max Planck Institute of Biochemistry, Martinsried, Germany
演題：	From Theory to Practice: Bridging Structural Biology and Cell Biology with Cryo-ET

講演要旨

クライオ電子線トモグラフィー法（Cryo-ET）は、クライオ電子顕微鏡を用いて、さまざまな角度から対象
物の画像を撮影し、それらを解析することで対象物の3D 構造を明らかにする技術です。細胞内タンパク質
の微細構造からオルガネラやウイルスに至るまで、生物学的構造をオングストロームからナノメートルス
ケールで観察することができます。そのため、細胞内で起こる生命現象を分子レベルで深く理解するのに非
常に有効なツールとみなされています。近年では、集束イオンビーム（FIB）によるサンプルの精密な加工
技術が向上し、組織や線虫などの生物個体内のより複雑な構造も観察できるようになりました。本セミナー
では、Cryo-ET の基本原理と、サンプルを準備する最新の方法について概説します。

主催：JSPS 研究拠点形成事業
Core-to-Core Program「時空間ウイルス学の国際拠点形成拠点」
共同利用・共同拠点「ウイルス・幹細胞システム医生物学共同研究拠点」
世話人：京都大学医生物学研究所 微細構造ウイルス学分野　野田 岳志