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2024年6月28日
【第三回ナノ生物流体工学セミナー】粒子を捕食するようなナノリポソームをどう設計しましょうか?
日時: 2024年6月28日(金)13:00~14:00
場所: 医生物学研究所
医生研2号館1階セミナー室(104)
※本セミナーはZoomとのハイブリッド開催を予定しております。
※現地・Zoomともに参加申込は不要です。
演者: 越山 顕一朗 博士
徳島大学 大学院社会産業理工学研究部
理工学域 機械科学系 エネルギーシステム分野

演題: 粒子を捕食するようなナノリポソームをどう設計しましょうか?

講演要旨

ナノサイズの脂質カプセルであるナノリポソーム(ナノベシクル,ナノ小胞)は,様々な
性質の分子を内包することができるため,化粧品,食品技術,農業,がん診断,薬物送達,
治療の分野で,機能性分子を送達するためのテーラーメードなナノ小胞に関して広く研究
されている.このような広範で有望な応用に対して,ナノサイズ小胞には安定性,再現性,
分子封入効率の向上などの課題があり,その改善と実現には,小胞形成メカニズムの基礎
的理解が不可欠となっている.我々は,古典小胞形成理論を再訪し,局所力学物性変化に
よる制御されたナノ小胞形成法を提案し,分子動力学シミュレーションを用いて数値的に
実証している.本講演では,まずその基礎となる脂質膜の分子動力学シミュレーションと
その超音波ドラッグデリバリーシステム研究への応用事例を紹介した後に,本発表に関わ
るナノ小胞形成研究成果の一部を(少しだけ理論を含めて)紹介し,制御されたナノ小胞
形成を実験的に達成するにはどこに障壁があるか?などを幅広く議論したい.

問い合わせ先
医生物学研究所 ナノ生物工学分野 新宅 博文
MAIL:shintaku*infront.kyoto-u.ac.jp(*を@へ変えてください。)

【ポスター】第三回ナノ生物流体工学セミナー(越山 顕一朗先生_徳島大学)