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2020年12月16日
【理論生物学セミナー】協力の「あり方」が協力レベルの多型進化に及ぼす影響
日時: 2020年12月16日 (水) 13:30~
場所: 京都大学ウイルス再生研1号館1階会議室(134)
https://www.infront.kyoto-u.ac.jp/about/access/
(1号館は、以下の地図の31番になります。)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_b.html
演者: 伊藤 公一 氏
ブリティッシュコロンビア大学
演題: 協力の「あり方」が協力レベルの多型進化に及ぼす影響

講演要旨

ある個体の振る舞いが他者の利益にもなるような「協力」と呼ばれる相互作用 は、バクテリアから植物、動物まで幅広い生物群にみられる普遍的な現象です。 こうした協力においては、しばしば他個体の生産した利益にただ乗りする個体が 出現するなど、同一集団内でも協力への投資量も多型が見られることが知られて います。協力レベルの多型はゲーム理論や適応ダイナミクスの観点からこれまで 研究されてきましたが、一方でそうした多型が出現するための条件についてはよ くわかっていません。
本発表ではまず、協力への各個体の投資が集団全体にとっての利益へ変わるプ ロセスに注目し、その様式によって協力レベルの多型の出現可能性が大きく変わ りうることを紹介します。さらに、協力によって得られた利益をめぐる競争が生 じうる場合にも、協力と競争への投資量の間で共進化が働くことで、協力の進化 動態が大きく変わりうることを紹介します。これら二つの研究の紹介を通して、 自然界でみられる協力の「あり方」の違いが、協力の多型の進化を大きく左右し うる重要な要素であることを示します。

本セミナーは、オンラインによる視聴(のみ)が可能です。
オンライン参加希望者は、以下の連絡先までお知らせください。

 

(言語:日本語 Language: Japanese)

 

主催 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
世話人 数理生物学分野  望月 敦史(TEL:075-751-4612)