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2019年9月27日
The 38th Biomechanics Seminar
日時: 2019年9月27日 (金)15:00~16:50
場所: 京都大学 南部総合研究1号館 1階 共同セミナー室3
演者: 講演1:山崎 聡 博士
東京大学医科学研究所特任准教授
講演2:小穴 英廣 博士
東京大学大学院工学系研究科准教授
演題: 講演1:造血幹細胞の増幅と応用
Development of hematopoietic stem cell in vitro expansion
講演2:マイクロ流体デバイスを用いた1細胞エピゲノム解析技術および細胞機能改変技術の開発
Development of single-cell epigenome analysis technology and
cell function modification technology using microfluidic devices

講演要旨

講演1:造血幹細胞の増幅と応用

Development of hematopoietic stem cell in vitro expansion

 

造血幹細胞は骨髄中に存在し生体内の全血液細胞を供給することができる組織幹細胞の1つである。また造血幹細胞移植は血液または免疫疾患を根治するための治療法として知られているが、少子高齢化に伴う骨髄ドナー不足という問題から、造血幹細胞を生体外で増幅する技術の開発が急務となっている。最近、我々はマウス造血幹細胞を用いた研究から造血幹細胞の長期培養系と増幅技術を確立させた。本セミナーではどのようにして造血幹細胞の増幅技術が成功に至ったかという経緯と今後の展開について紹介したい。

Ref: Wilkinson, Yamazaki et al., Nature, 571, 117–121 (2019)

 

講演2:マイクロ流体デバイスを用いた1細胞エピゲノム解析技術および細胞機能改変技術の開発

Development of single-cell epigenome analysis technology and
cell function modification technology using microfluidic devices

 

我々は、顕微鏡のステージ上で個々の対象を直接観察しながら、「その場」で1細胞/1分子レベル実験を行うことが可能なマイクロ流体デバイスの開発に取り組んでいる。本セミナーでは、これまでに開発したマイクロ流体デバイスによる、マウス未分化/分化細胞から単離した染色体の折り畳み構造安定性と細胞の分化度合いとの相関評価について紹介する。また、細胞機能改変を目指した異種細胞間での高収率な1:1細胞融合および細胞質移植についても紹介したい。

Ref: T. Takahashi et al., Scientific Reports, 8, 13684 (2018)

 

 

講演は日本語です。(The seminar will be given in Japanese.)

連絡先:安達 泰治 <adachi*infront.kyoto-u.ac.jp> ( *を@に置き換えください)

オケヨ ケネディ  < okeyo*infront.kyoto-u.ac.jp> ( *を@に置き換えください)