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2025年8月18日
ストレスが誘導するグルココルチコイドは急性炎症を促進する―グルココルチコイドの新規免疫促進作用の発見―

生田宏一 医学研究科特任教授(兼:医生物学研究所連携教授)と榛葉旭恒 同助教(研究当時)らの研究グループは、副腎で産生されるホルモンであるグルココルチコイドが炎症性ヘルパーT細胞であるTh17細胞の発生に必要であることを明らかにしました。
さらに、ストレスによって分泌されるグルココルチコイドが、Th17細胞による急性炎症の惹起を促進することを明らかにしました。

本研究成果は、2025年8月2日に、国際学術誌「Cell Reports」にオンライン掲載されました。

詳細は京都大学のホームページをご覧ください。

ストレスが誘導するグルココルチコイドは急性炎症を促進する―グルココルチコイドの新規免疫促進作用の発見―

【DOI】
https://doi.org/10.1016/j.celrep.2025.116093
【書誌情報】
Akihiro Shimba, Guangwei Cui, Shinya Abe, Keiji Hirota, Eiji Miyauchi, Daichi Takami, Shizue Tani-ichi, Ryoma Kato, Masaki Tajima, Toru Kanahashi, Masaki Miyazaki, Hans-Reimer Rodewald, Hiroyuki Yoshitomi, Hideki Ueno, Hiroshi Ohno, Koichi Ikuta (2025). Stress-induced glucocorticoids enhance acute inflammation by promoting the differentiation of Th17 cells. Cell Reports, 44, 8, 116093.