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2022年12月13日
【ウイルス学の潮流セミナー2022】情報技術を用いた抗体の進化と分子設計に関する研究
日時: 2022 年 12月 13 日(火)16:00〜17:30
場所: 京都大学医生物学研究所 3号館 3階 セミナー室(312)
演者: 黒田 大祐 先生 
国立感染症研究所         
治療薬・ワクチン開発研究センター 主任研究官
演題: 情報技術を用いた抗体の進化と分子設計に関する研究

講演要旨

今や生命科学や創薬の現場にコンピュータは欠かせない時代になった。低分子化合物の分子設計と比べると、コンピュータを用いた抗体研究の歴史は浅い。しかし、近年のハード・ソフト両面でのコンピュータ技術の進展は目覚ましく、分子モデリング技術を用いた抗体をはじめとしたタンパク質の物性改変は日常的になりつつある。コンピュータを用いることで、創薬の過程でかかる時間やコストの短縮が期待できる。演者はこれまでにコンピュータを用いた抗体やワクチン抗原の分子設計をテーマに研究を進めてきた。本講演では、立体構造に基づく分子シミュレーションを駆使して抗体の物性を向上させた例や抗原に対する結合親和性および特異性を改変した研究例を紹介する。また、抗体の成熟過程で導入される各変異が持つ意義を数千規模の立体構造に基づき議論した研究例を紹介する。

 

主催:JSPS 研究拠点形成事業 Core-to-Core Program「時空間ウイルス学の国際拠点形成拠点」
共同利用・共同研究拠点「ウイルス・幹細胞システム医生物学共同研究拠点」
世話人:京都大学医生物学研究所 ウイルス制御分野 橋口隆生(Tel:075-751-4049)