2023年11月8日 【医生研だより第9号】第17回公開講演会を開催しました(2023年7月29日) |
2023年7月29日(土)、京都大学医生物学研究所 第17回公開講演会「コロナを超えて:医生研の闘い」が開催されました。
本講演会は、京都大学のシンボルとも言える京都大学百周年時計台記念館で行われました。河本 宏 所長によるご挨拶に始まり、前半には橋口隆生 教授(ウイルス制御分野)による「原子の世界でウイルスを視る、制御する」、後半には伊藤能永 教授(病因免疫学分野)による「免疫細胞が攻撃する“自己”」の2講演が行われました。司会は新宅博文 教授(ナノ生物工学分野)が務めました。
橋口教授の講演では、ウイルスを原子レベルで可視化することで明らかになった感染メカニズムと、その情報をもとにワクチンや治療薬でウイルスを制御する取り組みを取り上げました。伊藤教授の講演では、「本来は病原体を排除する働きの免疫が、『自己』を攻撃するとどうなるか?」という観点から、自己免疫疾患とがん免疫について最新の知見をご紹介いたしました。
講演後の質疑応答では、素朴な疑問から鋭い指摘まで幅広いご質問をいただき、活発な議論が行われました。
橋口教授の講演の様子
伊藤教授の講演の様子
今回の公開講演会にご参加いただいた皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。また、本講演のダイジェストを医生物学研究所公式YouTubeチャンネル「医生研チャンネル」にて取材いたしました。ぜひご覧ください。
医生物学研究所では、これからも様々なイベントや広報活動を通して、皆様に最新の研究内容をお届けしてまいります。今後もぜひご参加いただけますと幸いです。