2022年4月21日 【理論生物学セミナー】摂動後の発現時系列を用いた遺伝子制御ネットワーク推定法 |
日時: | 2022年4月21日(木)10:00~ |
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場所: | オンライン |
演者: | 石川 雅人氏 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 |
演題: | 摂動後の発現時系列を用いた遺伝子制御ネットワーク推定法 |
講演要旨
細胞の分化過程における遺伝子発現ダイナミクスの背後には、それを生み出す遺伝子制御ネットワークが存在する。正しいネットワークを推定する最も確実な方法は、遺伝子発現に摂動を与え、その影響を調べる方法だと考えられる。近年開発されたCRISPR screeningの技術を用いることで、多数の遺伝子をそれぞれノックアウトした後の発現変化を計測することが可能になった。しかし、既存の制御ネットワーク推定手法は、このようなデータを十分に活かせていなかった。
今回、我々は摂動後の発現時系列データから遺伝子制御ネットワークを高精度に推定する手法、RENGEを開発した。RENGEは、ノックアウトされた遺伝子からネットワークに従って摂動の影響が伝播していく過程を表すモデルを用いることで、従来手法より正確に遺伝子制御ネットワークを推定できる。
本発表では、シミュレーションデータを用いた手法の性能比較と、ヒトiPS細胞データに対して適用した結果について紹介する。
(言語:日本語)
本セミナーは、ZOOMによるオンライン配信で行います。
参加希望者は、連絡先までお知らせください。
連絡先:
京都大学 医生物学研究所
数理生物学分野 望月 敦史
Email: mochi*infront.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
Tel: 075-751-4612