2022年7月13日 【理論生物学セミナー】細胞内相分離パラダイムの創成:核生成と界面揺らぎ |
日時: | 2022年7月13日(水)13:30~ |
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場所: | オンライン |
演者: | 下林 俊典氏 京都大学 iPS細胞研究所 |
演題: | 細胞内相分離パラダイムの創成:核生成と界面揺らぎ |
講演要旨
細胞や組織の多様な機能と恒常性の維持はその内部にある分子と細胞内小器官(オルガネラ)の動的なコミュニケーションによって支えられています。これまでオルガネラは細胞核やミトコンドリアに代表されるように、脂質膜によって隔てられていると考えられてきました。しかし、近年相分離現象によって駆動される膜を持たないオルガネラや分子アセンブリが多数見つかっており、遺伝子発現やシグナリングなどの生命にとって重要な機能に関わっていることもわかってきています。このように細胞内のメソスケール構造に対する描像は現在大きく変わりつつあります。我々は分子アセンブリ形成を光操作するオプトジェネティクス技術を用いてその形成過程を定量解析し、その形成過程は古典的核生成理論の枠組みを用いて定量的に記述できることを明らかにしました。本発表では、分子アセンブリの形成メカニズムに加えてその界面でみられる揺らぎに関する最新の取り組みについても紹介致します。
(言語:日本語)
本セミナーは、ZOOMによるオンライン配信で行います。
参加希望者は、連絡先までお知らせください。
連絡先: 京都大学 医生物学研究所 数理生物学分野 望月 敦史 Email: mochi*infront.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。) Tel: 075-751-4612