医生研について
研究について
ホーム > 研究成果 > 慢性炎症「肉芽腫」における好中球の新しい炎症制御系の解明―M2マクロファージの新たな誘導メカニズム解明―
2023年2月20日
慢性炎症「肉芽腫」における好中球の新しい炎症制御系の解明―M2マクロファージの新たな誘導メカニズム解明―

結核などの慢性感染病態では、病原体と宿主免疫系の攻防の結果、マクロファージが同心円状に密に配置された球状の細胞集塊(肉芽腫)が形成されます。肉芽腫の内部には、炎症を抑える細胞が形成する特殊な環境が存在し、そのせいで異物や病原菌が長期間にわたって生存してしまいます。肉芽腫において炎症を抑える細胞が、どのようにして誘導されるのか、そのメカニズムは不明でした。細胞制御分野の水谷龍明 助教、杉田昌彦 教授の研究チームは、モルモット肉芽腫モデルを活用して、炎症抑制性M2マクロファージの肉芽腫分布を特定するとともに、S100A9分子を高発現する活性化好中球がM2マクロファージと隣接して存在することを発見しました。詳細は、京都大学のホームページをご覧ください。