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共同利⽤・共同研究拠点

ウイルス感染症・生命科学先端融合的共同研究拠点 【概要と目的】

近年のエイズウイルスの世界規模での感染拡大、新型インフルエンザ流行の危険性増大、癌を引き起こすヒトT細胞白血病ウイルスやC型肝炎ウイルスの蔓延など、新興・再興ウイルス感染症は、依然として人類にとって大きな脅威となっています。このようなウイルス感染症に対処するには、単にウイルスそのものや遺伝子だけを扱うレベルの研究ではなく、細胞・個体レベルでの解析をもカバーするような先端融合的ウイルス研究の推進が重要です。また、基礎医学・生命科学分野においては、ウイルスベクターによる個体への遺伝子導入実験への要望も高まっています。

ヒトにおける感染病態の理解、応用を見据えた新たな治療戦略の開発といった研究には、サルやマウスを使ったP3レベルの感染実験が必須ですが、そのためには飼育施設だけでなく、十分な経験を持った教員や技術職員による実験指導・支援・教育が必要となります。

本研究所の前身となる京都大学ウイルス研究所は、昭和31年に設立されて以来、「ウイルスの探究並びにウイルス病の予防及び治療に関する学理及びその応用」を基本理念に病気の原因としてのウイルス研究だけでなく、ウイルス研究を基盤として生命の謎を解き明かす研究を推進してきました。

本共同利用・共同研究拠点は平成21年6月に文部科学大臣から「ウイルス感染症・生命科学先端融合的共同研究拠点」として認定されました。本研究拠点に設置された、霊長類及びマウスのP3感染実験施設を活用した個体レベルの感染実験、最先端の研究手法を駆使した遺伝子・細胞レベルのウイルス研究など、これまで築き上げてきた研究手法や感染実験施設を活用して、ウイルス感染症・生命科学研究を推進いたします。